パタゴニアエリアにはたくさんのトレッキングトレイルがありますが、大迫力のフィッツロイを見られるのが、麓の街エル・チャルテンからロストレス湖までのルートです。
この記事では、ぜひ歩いていただきたい燃えるフィッツロイを望むロストレス湖トレッキングルート徹底解説をさせていただきます。
エル・チャルテンに足を運ぶからには一番オススメしたいルートですので、ぜひ参考にしていただければと思います!
ルートとアクセス
アウトドアブランド、パタゴニア(Patagonia)のロゴに使われている山が、実際にパタゴニアにあるのはご存じですか? この記事では、パタゴニア観光の中心となっているエル・カラファテから、パタゴニアブ ... 続きを見る
フィッツロイの麓の街、エル・チャルテンまでの行き方は下記記事にまとめておりますので、もしよろしければこちらもご覧ください。
【アルゼンチン】エル・カラファテ発!フィッツロイの街エル・チャルテンへの行き方解説
トレッキングルートは、エル・チャルテンの街にあるトレイルヘッド~カプリ湖またはフィッツロイ展望台~ロストレス湖までのルートです。
【トレイルヘッド】
ポイントになる
- カプリ湖(Laguna Capri)
- フィッツロイ展望台(Mirador del Fitz Roy)
- ロストレス湖(Laguna de los Tres)
は全て、フィッツロイの展望ポイントになっています。
各ポイントへの距離・所要時間(片道)・難易度は
- フィッツロイ展望台
歩行距離:約4km
所要時間:約2時間
難易度:中級
- カプリ湖
歩行距離:約4km
所要時間:約2時間
難易度:中級
- ロストレス湖
歩行距離:約10km
所要時間:約4時間
難易度:上級
となっていますので、途中のポイントで折り返すなどして、ご自身の体力や予定に合わせて歩くことが可能です。
ロストレス湖まで行かなくても… ロストレス湖まで行くのが時間的にも体力的にも難しい方は、トレイルヘッド→分岐点→カプリ湖→合流点→フィッツロイ展望台→分岐点→トレイルヘッドというルートでも十分に楽しめます!
実際に歩かれる際には、Google Mapではルートの詳細が出てこないので、Maps Meで事前に地図をダウンロードして利用しましょう。
トレイルの様子
基本的には整備された歩きやすいルートですが、登りもしっかりあり、ロストレス湖直前にはガレ場のような急坂となります。
<START>トレイルヘッド
これがトレイルヘッドの目印です。左方向へ進んでいきましょう。
↓
この案内板が見えたらいよいよスタートです!道なりにまっすぐ進みます。
↓
【Rio de las Vueltas付近】
川を右手に、ひたすら道なりにゆるやかな坂を登っていくと眺めのいい展望スポットが…
↓
【分岐点】
木々の生い茂るトレイルを登っていくと分岐点がでてきます。
左がカプリ湖方面、右がフィッツロイ展望台方面です。
どちらを進んでも同じ場所に合流しますので、行きと帰りで違う道を通るのもいいでしょう。
↓
【左:カプリ湖】
【右:フィッツロイ展望台】
↓
【合流地点】
案内板が出ています。
↓
ひたすら道なりに歩いていると、視界が開けてフィッツロイの姿も近づいてきます!
↓
小さな川が出てきます。案内板もありますので、そちらに従って道なりに進みましょう。
↓
最後の登りの前に横道が出てきますが、ひたすら道なりに(案内通りに)進みましょう。
↓
最後のガレ場のような急坂をひたすら登ります。これを過ぎればロストレス湖です!
↓
ガレ場を登りきると…
↓
<GOAL>ロストレス湖&フィッツロイ
朝焼けを見に行く場合
フィッツロイの朝焼けは、朝日に真っ赤に染め上げられることから「燃えるフィッツロイ」と呼ばれ、非常におすすめです。
- カプリ湖(Laguna Capri)
- フィッツロイ展望台(Mirador del Fitz Roy)
- ロストレス湖(Laguna de los Tres)
3つのどの展望スポットからも見ることができますが、事前にどのポイントから見るのかを決め、日の出の時間から逆算してトレッキングをスタートする必要があります。
また、「煙を吹く山」と呼ばれるフィッツロイは、雲に隠れやすい山としても有名ですので、しっかりと天気もチェックしておきましょう。
下記のサイトでは、日の出の時間から天気まですべてチェックすることができます。
Cerro Fitzroy Weather Forecast (3375m) (mountain-forecast.com)
ロストレス湖に「燃えるフィッツロイ」を見に行くには、
- 深夜エル・チャルテンを出発する
- 前夜に合流地点~ロストレス湖の間にあるポインセノット(Poincenot)キャンプ場でテント泊する
※キャンプ場は無料・予約不要
方法があります。
- 深夜エル・チャルテンを出発する
○荷物が軽くて済む
○時間がなくてもトライできる
×チャンスは一度きり
×出発が早い
×夜道をヘッドライトを頼りに長時間歩かなければいけない
- 前夜にポインセノット(Poincenot)キャンプ場でテント泊する
×荷物が増える
×数日間エル・チャルテンに滞在する必要がある
○何泊かして天気のいい日にトライできる
○エル・チャルテンを出発するよりは遅い出発になる
○夜道を歩く距離が短くなる
とそれぞれメリットやデメリットがありますので、比較しながらどちらの方法でロストレス湖へ向かうのか決めましょう。
ほぼ予定通り(約4時間後)の到着でしたが、日が昇る前の、まだ少し星が見えるぐらいの景色も幻想的でした!
とても寒かったのですが少し早く着くような予定で、しっかりとフィッツロイやロストレス湖を味わってみるのもオススメです!
また、私の場合は1度のトライで運よく晴れの日にフィッツロイを拝むことができましたが、パタゴニアは天候が不安定ですので、すぐにお目にかかれるとは限りません。
滞在期間が長くとれるのであれば、晴れの日を狙って何度もトレイルを歩くよりは、ポインセノットで何泊かキャンプをしながらチャンスを伺う方が効率的かもしれません。
燃えるフィッツロイ&トレッキングの景色
【朝焼けに染まるフィッツロイ タイムラプス映像】
持ち物
持って行っておいた方がいい持ち物は、以下の通りです。
トレッキングの装備
- バックパック
- トレッキングシューズ
※スニーカーの人もいますが、絶対トレッキングシューズの方がいいです - ストック
※登りが多いですので持っておいた方がいいでしょう - 防寒具
※日の出を待つ間はめちゃくちゃ寒いです。手袋やネックウォーマー、ダウンジャケットなどありとあらゆる防寒具を総動員しましょう。 - ヘッドライト
- スマホ
※必ずMaps Meをダウンロードしておきましょう(なければ紙の地図) - カメラ&予備のバッテリー
※寒いところではバッテリーの消耗が激しめです - 三脚
※せっかく見に行くのであれば軽量でもいいので持って行って、タイムラプス動画を撮ってみましょう! - 食料
- 水
- 雨具
- 日焼け止め・サングラス
キャンプの装備
上記のものに追加で
- 寝袋
- テント
- マット
※地面は固くて寝づらいです - キャンプ用の鍋など
- ガスバーナー&ガス缶
- 浄水器
※カートリッジに通すと浄水できるものを持っていると、何泊かしても水を大量に運ばなくて済みます
↓こんなのです
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ちなみにキャンプ用品は、エル・チャルテンの街のアウトドア用品店やホステルなどでレンタルできますので、出発前に借りておきましょう。
まとめ
今回は、燃えるフィッツロイを望むロストレス湖トレッキングルート徹底解説をさせていただきました。
足を運ばれる際には、ぜひ参考にいただければと思います。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。