南米大陸の南部に位置するパタゴニアは、手付かずの大自然が残る絶景の宝庫です。
日本から観光に訪れる方はまだまだ少なく、情報もそれほど多くはありませんが、この記事ではそんなパタゴニアの見どころ&旅行計画の立て方・モデルプランをご紹介いたします。
パタゴニアに興味がある方や、パタゴニア旅行を計画中の方はもちろん、「パタゴニアなんて聞いたことがなかった」という方でも、思わず興味を持ってしまうぐらいの絶景が数多くありますので、ぜひご覧いただければと思います。
パタゴニアとは
パタゴニアとは南米大陸の南緯40度以南にあるエリアの総称で、アルゼンチンとチリにまたがります。
手付かずの大自然が造りだす絶景が魅力のスポットで、ちょっとした車窓でも画になるぐらいの景色が広がっており、ハイキングやトレッキングなどもオススメです。
ただ、手付かずな部分が多い故、アクセスが難しいのが難点です。
パタゴニアの見どころ
バリローチェ
『南米のスイス』という異名を持つ、パタゴニア北部に位置するアルゼンチン屈指のリゾート地です。
山や海に囲まれた美しい街並みや、大自然を満喫できるアクティビティなどが目白押しとなっています。
プエルトモン
小さな街ですが、パタゴニア旅行の北の拠点として計画を立てられることが多く、長期旅行者を中心に
- プエルトモンから南下
または
- プエルトモンを目指して北上
されます。
市場にはシーフードが豊富に揃っており、日本人好みの滞在ができる街ということで、沈没される方もしばしば。
チリの本土とは少し異なる雰囲気が楽しめるチロエ島にもアクセスできるため居心地のいい街となっています。
マーブルカテドラル
世界でも屈指の美しさを誇ると言われる、大理石でできた青い洞窟です。
ターコイズブルーの氷河湖、ヘネラル・カレーラ湖の青い色が太陽に照らされることによって大理石が染め上げられます。
アウストラル街道
プエルトモンから南に延びる国道7号線のことで、パタゴニアらしい大自然が広がる『絶景街道』と言われています。
ちょっとした車窓の景色さえも画になりますので、ぜひ旅の計画に入れたいところです。
クエバ・デ・ラス・マノス
多くの手の壁画が残された世界遺産にも登録されている洞窟です。
非常に見応えのある洞窟ですので、エル・チャルテンより北のエリアも移動・観光する場合には、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
クエバ・デ・ラス・マノスの情報
エル・チャルテン(フィッツロイ)
パタゴニアを代表する名峰フィッツロイの麓にある街で、街からも大迫力のフィッツロイの姿を拝むことができます。
フィッツロイへのハイキングの拠点となり、ハイキンググッズのレンタルショップなども充実しています。
じっくりハイキングをされたい場合には、エル・チャルテンに宿泊して楽しみましょう!
エル・カラファテ
アルゼンチン側のパタゴニアエリアの中では大きな街で、飛行機やバスの本数も比較的多いため、この街に連泊をして観光される方も多い街です。
また、パタゴニアの中でも一番人気があるペリトモレノ氷河観光の起点にもなる街ですので、ほぼ全員が訪れる街と言っても過言ではありません。
宿やお土産店なども充実していますので、長期滞在しても全く不便なことはないかと思います。
ペリトモレノ氷河(ロス・グラシアレス国立公園)
パタゴニア旅行で絶対に見逃せない一番人気の観光スポットです。
『生きている氷河』と言われるほど活発な氷河の生成と崩落を繰り返し、運が良ければ轟音とともに崩れ落ちる氷河の姿をご覧いただけます。
また、氷河トレッキングで氷河の上を歩くこともできます。
プエルトナタレス
パイネ国立公園に一番近く、本数は少ないですがサンティアゴから直行便も飛んでいる街です。
パタゴニア旅行をチリ側の南からスタートする場合には拠点となります。
パイネ国立公園
トレッキングの聖地と言っても過言ではない国立公園で、数々のトレイルがあります。
グレイ湖やペオエ湖といった氷河湖や、3つの象徴的な尖塔でおなじみの山トーレス・デル・パイネなど、見どころも満載ですので時間をかけてじっくり滞在するのもオススメです。
プンタアレナス
パタゴニア旅行だけでなく、南極旅行の拠点にもなる街で、サンティアゴからはプエルトナタレスよりもプンタアレナス行きの国内線が頻発しています。
マゼラン海峡を挟んでフエゴ島があるという南米大陸最南端の街で、周辺にはオトウェイ湾や、ペンギンの営巣地などもあります。
ウシュアイア
南極大陸から約1,000kmの位置にある『世界最南端の街』で、パタゴニア旅行の最南端拠点になります。
パタゴニア特有の強風によりできた『斜めに立つ木』や、『地の果て号』などが走るティエラ・デル・フエゴ国立公園、ビーグル水道観光の拠点にもなります。
ビーグル水道
ウシュアイアがあるフエゴ島沿いにあり、アルゼンチンとチリの国境にもなっている太平洋と大西洋を繋ぐ水路です。
ペンギンやアザラシ、海鳥など野生動物の宝庫となっており、パタゴニア特有の生物も見られるスポットとなっています。
パタゴニアへの飛行機でのアクセス方法
パタゴニアへ飛行機でアクセスする場合、アルゼンチンまたはチリに向かう必要がありますが、それぞれ国際線のフライトが飛んでいる都市は
- アルゼンチン
⇒ブエノスアイレス
- チリ
⇒サンティアゴ
となります。
まずは、ブエノスアイレスかサンティアゴへ向かい、そこから目的の都市へ移動しましょう。
パタゴニア内の移動方法とポイント
パタゴニア内の移動方法は、
- 飛行機
- バス
- レンタカー
となりますが、パタゴニアは南北にとても広いエリアですので少しでも飛行機を利用したほうが便利です。
そして、飛行機を利用する際に知っておくべきことは、
パタゴニアで飛行機を利用して移動する際のポイント
- アルゼンチン側の都市は、基本的にブエノスアイレスとの往復しかできない
- チリ側の都市は、基本的にはサンティアゴとの往復しかできない
ということです。
アルゼンチン側の都市
アルゼンチン側の都市(例えばウシュアイア)に向かう場合には、
【どこかの都市】
↓ ↑
【ブエノスアイレス】
↓ ↑
【ウシュアイア】
というブエノスアイレスを経由する経路しかありません。
チリ側の都市
チリ側の都市(例えばプンタアレナス)に向かう場合には、
【どこかの都市】
↓ ↑
【サンティアゴ】
↓ ↑
【プンタアレナス】
というサンティアゴを経由する経路しかありません。
そのため、
チリの都市⇔アルゼンチンの都市の移動
【チリの都市】
↓ ↑
【サンティアゴ】
↓ ↑
【ブエノスアイレス】
↓ ↑
【アルゼンチンの都市】
というとても無駄の多い移動になります(料金もその分高くなります)。
また、チリ国内やアルゼンチン国内の移動でも、チリ側はサンティアゴ、アルゼンチン側はブエノスアイレス経由での移動となりますので、
チリ/アルゼンチン国内の移動
<アルゼンチンの場合>
【アルゼンチンの都市A(例:エル・カラファテ)】
↓ ↑
【ブエノスアイレス】
↓ ↑
【アルゼンチンの都市B(例:バリローチェ)】
<チリの場合>
【チリの都市A(例:プエルトモン)】
↓ ↑
【サンティアゴ】
↓ ↑
【チリの都市B(例:バルマセダ)】
など、こちらも場合によっては非常に無駄が多い行程になります。
そのため、計画を立てる際には、できる限り自分が行きたい観光エリアの北端/南端から入り、陸路を使いながら南端/北端から出ていくような行程にする方が、時間とお金の節約になるかと思います。
さらに応用編
チリ側とアルゼンチン側ともに、2都市を単純往復するのではなく、3都市を周遊する路線があります。
<アルゼンチン側>
【ブエノスアイレス】←【エル・カラファテ】
↓ ↑
→ 【ウシュアイア】
<チリ側>
【サンティアゴ】←【プンタアレナス】
↓ ↑
→【プエルトナタレス】
この路線をうまく組み合わせると、サンティアゴやブエノスアイレスを経由することなくパタゴニア内を移動できますので、非常に効率よくパタゴニア旅行の計画を組めます!
パタゴニア旅行のモデルプラン
【1】パタゴニアを北から南まで全て網羅
※国際線でブエノスアイレスを経由し、バリローチェからスタート⇒ウシュアイアをゴール
バリローチェからプエルトモン、アウストラル街道を通り、マーブルカテドラルやフィッツロイ~ペリトモレノ氷河~パイネ国立公園~ウシュアイアとすべての見どころを網羅する行程です。
陸路移動が多くはなり、時間は1か月ほどかかるかと思いますが、パタゴニアを満喫したい方にオススメです!
【2】南部パタゴニア周遊
※国際線でブエノスアイレスを経由し、ウシュアイアからスタート⇒エル・カラファテをゴール
南部パタゴニアに絞ってウシュアイアとパイネ国立公園、ペリトモレノ氷河、フィッツロイを楽しめます。
ゆっくり過ごしたい方であれば、ウシュアイア観光後に飛行機でエル・カラファテに移動し、そこでしばらく滞在しながらペリトモレノ氷河やフィッツロイ、パイネ国立公園にも日帰りで向かうことができます。
大体10日間前後で楽しめます。
【3】ハイキング&マーブルカテドラル絶景巡り
※国際線でサンティアゴを経由し、プエルトナタレス(又はプンタアレナス)からスタート⇒バルマセダをゴール
北部のバリローチェやプエルトモン、南部のウシュアイアは観光しませんが、その分フィッツロイやパイネ国立公園でのトレッキングに時間を割きながら、マーブルカテドラルやアウストラル街道の一部も楽しめる日程です。
時間に限りがある方でも、10日間~2週間ほどで見どころは周れますのでオススメです!
【4】短期間でハイライト巡り
※国際線でサンティアゴを経由し、プエルトナタレス(又はプンタアレナス)からスタート⇒エル・カラファテをゴール
パイネ国立公園とペリトモレノ氷河、フィッツロイというハイライトに絞って楽しめる最短プランかと思います。
最短で5日ほどあれば観光可能です!
まとめ
今回は、パタゴニアの見どころ&旅行計画の立て方・モデルプランを紹介させていただきました。
ぜひ行かれる前に参考にしていただければ幸いです!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!